鈴
お寺と神社の備品には、類似したものがいくつかあります。手水舎、賽銭箱、燈篭、鈴な
どがすぐに思い付きます。似通った備品でも、寺院と神社ではその持つ意味や作法が同
じかどうかは知りません。
さて、お寺にも神社にも鈴は有ります。「参拝に来ました」というお知らせ、挨拶なのだと
思います。ただ、私が見て廻った限りにおいては、photo.6-1のような「わに口」を神社で
見たことがありません。わに口は寺院特有の物なのかも知れません。photo.6-1は神木山
等覚院のものです。鈴と違ってわに口で良い音を出すのは難しいんだよね。
photo.6-1 わに口
鈴も神社によっては色々な吊るし方をしています。
photo.6-2 photo.6-3
photo.6-2は川崎市高津区の「梶ヶ谷神明社」、6-3は川崎市中原区の「神明大神」の鈴
です。鈴が一個でロープが下げられております。鈴の数は参拝者の数に関係するのかも
知れない。
photo.6-4
photo.6-4は川崎市高津区の御嶽神社の鈴です。一箇所ですが、鈴が2個ついていま
す。この神社も小さな神社ですから参拝者もそう多いとは思えません。
photo.6-5 photo.6-6
photo.6-5は川崎市中原区の天照皇大神宮の鈴。鈴の数は3個です。鈴を鳴らすために
吊り下げてある物は布状のものです。これに対しphoto.6-6は中原区の大戸神社の鈴には
紅白のロープが吊り下げられております。
その昔、聖徳太子は10人の人が同時に話をするのを聞き分けたと言います。神様だと
は言え、そう一度に参拝者にガラガラ鈴を鳴らされたって、誰が誰だか分からなくなってし
まいます。私が廻った神社では鈴の数は3個が限度でした。
余談ですが、「朱印帳」を持って寺院を廻っておられる方がいます。あの朱印帳も、「確
かに願い事は受け賜りましたよ」と言う寺院側からの証文の印です。参拝する人の方も証
を貰わなければ信用しないという事ですから、まあどっちもどっちだという気がします。
photo.6-7 photo.6-8
今まで見てきた神社では鈴を吊り下げている個所が1ヶ所か3ヶ所ばかりだったのに
2005.5.3に訪れた神社では2ヶ所の吊り下げでした。photo.6-7は川崎市中原区の春日神
社、6-8は同じく中原区の小杉神社の鈴です。春日神社の拝殿には鈴が吊り下げられて
いましたが、このコーナーの始めに書いたわに口に関する掲示がされていました。
春日神社には神奈川県指定重要文化財 応永十年(1403年)のわに口を所蔵してい
るとの掲示があった。室町時代の応永十年に鋳造された青銅製わに口だとの事。わに口
は寺院に限った物ではなさそうだ。
鈴は拝殿の軒下に吊り下げられているとばかり思っておりました。変わった所に置かれているのを見かけ
ましたのでご紹介します。普通は同時に縄や布は吊るされていて、これを引っ張ることにより、鈴を鳴らすの
ですが、この鈴はどうしたものか分かりません。参道横の屋根の下に吊るされている大変大きくて重たそうな
鈴です。上野東照宮にありました。東照宮と言いますからもちろん御祭神は家康公です。
photo.6-9 photo.6-10