狛犬
百科辞典で調べました。神社や仏寺に置かれている獣形の像で、その起源はペル
シャやインド地方。日本ではその異形な姿を犬と思い、日本犬とは違っているので朝
鮮半島を経由して伝来した高麗(こま)犬と考えた。本来は獅子(しし)と狛犬で平安
時代には明確に区別していた。口を開いた方を獅子とし、口を閉じたものを狛犬とし
て置かれていたが、後世になると二つは混同し、神社や仏寺の前に置かれた獅子
は次第に犬の形に近づいて狛犬と呼ばれる様になったのだとさ。
仕事でMalaysiaに行って、休日に訪れた博物館に日本の狛犬そっくりのものがあ
り、興味深く見たことを覚えています。
2頭並べて「阿吽の呼吸」なんて言うけれど ライオンは猫科、犬はイヌ科だから、少
なくともツガイではなさそうだ。
photo.3-1 photo3-2
photo.3-1と3-2は川崎市高津区の新作八幡宮に置かれた狛犬です。神社に置かれた魔
よけの霊獣なのです。拝殿に向って右側が口を開けた阿形、左側が口を閉じた吽形で
す。右側の阿形は球に足をのせています
photo.3-3 photo.3-4
photo.3-3と3-4は川崎市高津区の杉山神社に置かれている狛犬です。右側が阿形、左
側が吽形ですが、阿形の方の口がはっきり開いていません。始めは両方とも吽形かなとも
思って珍しいなと思ってしまったほどです。舌を出している様にも見えますが...。左の吽
形の方は何処かユーモラスな感じがします。眉に掛かった毛のところなど漫画のキャラク
ターにあったような気もします。
photo.3-5 photo.3-6
狛犬と言えば、普通足下に球や子供を置いています。photo.3-5、3-6は大砲の弾を抱
えています。川崎市中原区にある「大戸神社」の狛犬です。狛犬の台座を見ると、日露戦
争の戦勝記念に「当村兵士」が奉納したとの記述があります。日露戦争が終わって丁度
100年が経過します。風貌からも年季が入った狛犬だと判ります。
photo.3-7 photo.3-8
川崎市中原区上小田中にある「神明神社」の狛犬です。「大戸神社」の狛犬に比べてま
だ作られてから40年未満です。力強く威風堂々とした狛犬です。Photo.3-8の阿形は球を
photo.3-7の吽形は足下に子供を置いています。
photo.3-9 photo.3-10
photo.3-9、3-10は川崎市高津区の「御嶽神社」の狛犬です。昭和33年のものです。
photo.3-11 photo.3-12
photo.3-11、3-10は川崎市高津区の「白髭神社」の狛犬です。昭和15年のものです。
photo.3-13 photo.3-14
photo.3-13、3-14は川崎市高津区の「諏訪神社」の狛犬です。大正14年のものです。
photo.3-15 photo.3-16
photo.3-17 photo.3-18
私が小学生の頃、毎日のように境内で三角ベースで友達と遊んだ東京都目黒区の碑文
谷八幡宮の狛犬です。2対あります。photo.3-15,3-16は昭和26年建立です。子供の頃に
は狛犬などに全く興味がありませんでしたから、こんなの在ったのかなと言う印象です。
3-17と3-18は昭和59年の建立です。もう社会人となって働いており、この地には住んでい
ませんでした。
photo.3-19 photo.3-20
photo.3-19と3-20は一体何なのでしょう。見た途端困ってしまいました。お稲荷さんの系
統のキツネなのでしょうか?狛犬なのでしょうか?川崎市高津区の橘樹神社に在るもので
す。建立は平成2年です。神社の裏の方にも明治13年に建立されたものが置いてあり、
形こそ違いますが、同様の軟らかい感じの像です。「阿吽」にもなっていません。祭神は日
本武尊と弟橘媛(おとたちばなひめ)で、お稲荷さんの系統の神様とも違うようです。
photo.3-21 photo.3-22
photo.3-21と3-22は川崎市中原区の「天照皇大神」の狛犬です。昭和30年の建立
photo.3-23 photo.3-24
photo.3-23と3-24は中原区木月の「住吉神社」の狛犬です。明治30年(1897)建立で
す。110年近く風雨に曝されて来た様を感じさせます。
photo.3-25 photo.3-26
photo.3-25と3-26は中原区丸子山王町の「日枝神社」の狛犬です。日枝神社の名前は
有名です。もちろんここは分社された神社ですが、鳥居から拝殿までに続く参道の両側に
は灯篭が何対もあり、猿神一対と共に狛犬が置かれております。建立は昭和2年(1928)
です。
photo.3-27 photo.3-28
photo.3-27と3-28は川崎市高津区の溝口神社の狛犬。今迄、境内で写真を撮る時には
狛犬の顔がどうも暗くてまずい画像ばかり。従来はデジカメのストロボ設定を自動発光に
しておいた。と言うより任意でストロボ発光させる設定の方法が分らなかった。出掛けに取
説を読んで出発。今日の画像は発光させたものです。今度は被写体が近すぎてこれまた
変な画像になってしまったね。今日の狛犬は目がぎょろっとしている。
photo.3-29 photo.3-30
photo.3-29と3-30は川崎市宮前区の「梶ヶ谷神明社」の狛犬です。大正12年の建立。こう
して神社巡りをしていますが、梶ヶ谷と言うくらいで山あり谷あり。自転車で廻るのは本当
にきつい。
photo.3-31 photo.3-32
photo.3-31と3-32は川崎市宮前区の「馬絹神社」の狛犬です。私が神社巡りをしてみた中
では一番豪華な神社ですな。世の中には有名神社がもちろんありますが、そうではなくあく
まで私の周辺での話しですから誤解のないように。狛犬は昭和43年の建立。
photo.3-33 photo.3-34
photo.3-33と3-34は川崎市高津区の「野川神明社」の狛犬です。昭和29年の建立です。
戦争が終わって10年も経たないで出来たものです。ちょっとは皆の中に神社に気を配る
余裕が出来てきたということなのでしょうか。
photo.3-35 photo.3-36
photo.3-35と3-36 は川崎市中原区の小杉神社の狛犬の画像です。狛犬は作成する石
工によって表情が変わります。神社に行くごとに画像を撮っています。

photo.3-37 photo.3-38
photo.3-37と3-38は会社の同僚が5月の連休のおりに、帰省して撮って来て下さった画
像です。
あまりに大きくて有名な神社なので、私の拙いHPに載せるのは大変恥ずかしいのです
が、いつも見慣れた唐獅子風の狛犬とは全く違っている。新潟県の有名な弥彦神社の狛
犬です。ちゃんと「おすわり」した形になっていて、足下には球も子もない。「阿形」と「吽形」
となっています。私自身は「これは狼ではないかな」、それならお稲荷さんのキツネのよう
に眷属のコーナーに載せるべきものなのかと思っている。実際に見た訳でもなく、知識も
ないのでまずは狛犬の処で。
2005.06.11
一度訪れた神社でも見方が変われば、興味深い発見があるものです。川崎市川崎区
宮本町の稲毛神社には2対の狛犬があります。「睨みの狛犬」が1対目。阿吽の内、阿形
は姿勢の良い「おすわり型」。吽形は睨み付けた形です。上半身に病の有る方は向って右
の阿形をなでて、下半身に不安の有る方は向って左の吽形をなでてお参りをするような掲
示がしてあります。定めし私は両方をなでたいね。男はいつまで経っても下半身に欲が深
いね。
photo.3-39 睨みの狛犬(吽形) photo.3-40 睨みの狛犬(阿形)
(下半身に効能) (上半身に効能)
稲毛神社のもう一対の狛犬は特に珍しい物ではありませんが、神社の狛犬としたらこち
らのほうがしっくりします。photo.3-41とphoto.3-42です。
photo.3-41稲毛神社の狛犬(吽形) photo.42 稲毛神社の狛犬(阿形)
子供向きのロボットのような鎧をまとっているような狛犬ですね。
2005.09.19
山形県米沢市にある有名な上杉神社の狛犬です。村の鎮守の神様と言うコンセプトから
外れてしまうような有名神社です。鎧を纏ったような堂々とした力強い狛犬でした。
photo.3-43 力強い狛犬(吽形) photo.3-44 力強い狛犬(阿形)
2005.11.13
山形県米沢市にある白子神社の狛犬です。白子神社は上杉家が崇拝していた歴史あ
る神社です。和銅5年と書いてありましたから1300年以上の神社です。
右側の阿形の肩の部分に花の彫刻があります。狛犬は唐獅子ですから、さしずめ唐獅
子牡丹ですね。
photo.3-45 吽形 photo.3-46肩の所に牡丹の彫刻
2006.2.11
山形県米沢市にある松岬(まつがさき)神社の狛犬です。この神社に祀られているのが、
上杉鷹山公です。上杉鷹山公の名前を知らない方でも「なせば成る なさねば成らぬ何
事も 成らぬは人のなさぬなりけり」という鷹山公の言葉はご存知でしょう。故ケネディ米
国大統領が尊敬していると言ったのも鷹山公です。上杉神社の傍に松岬神社はあります。
米沢市は山形県でも豪雪地帯。狛犬も雪を被って居ります。
photo.3-47 雪の中の吽形 photo.3-48 雪を被った阿形
photo.3-49 雪のない頃の吽形 photo.3-50 雪のない頃の阿形
2006/04/08(土)
photo.3-51、3-52は山形県南陽市赤湯の烏帽子山八幡神社の狛犬です。一目見て分
かるように今まで見てきた多くの狛犬が「おすわり」していたのに比べ、腰を突き出して上げ、
胸とあごを地に伏せた状態にしています。もうひとつの特徴は、多くの狛犬が「子取り」「球
取り」と言って、どちらかの一方の狛犬が子を押さえ、他方は球を押さえている場合が多い
のですが烏帽子山八幡神社の狛犬は両方とも伏せたままで「子取り」「球取り」がありませ
ん。唐獅子ですが、背中の渦巻きもはっきりしていいます。
photo.3-51 地に伏せた吽形 photo.3-52 地に伏せた阿形
2006/08/15(火)
今日は終戦記念日です。小泉総理大臣の靖国神社参拝に合わせて、私も靖国神社に
行って来ました。もちろん私人(当たり前か)で、賽銭は金拾円也をポケットマネーで出し、
参拝して来ました。靖国神社のような日本有数の大きな神社は我がHP「村の鎮守の神
様」のコンセプトに合いません。折角行ったのですから、管理人の自由裁量で載せる事に
致しました。
参道に入るとまず見えるのが、狛犬です。さすが靖国神社ともなると、狛犬も大きい。
阿形、吽形とも「お座り」の形。「子取り」「球取り」をしている狛犬が多いのですが、靖国神
社の狛犬はその所作無し。体の大きさに比べ顔が小さいと言う印象です。
photo.3-53 靖国神社の狛犬 吽形 photo.3-54 阿形
次も靖国神社の狛犬ですが、私にとってはこちらの方が、興味深い。参道から離れた
何門と言うのか知りませんが、その門の両側にあった狛犬です。以前から角の生えた狛
犬があるとういのは聴いていました。僕にとっては始めて見た、角の生えた狛犬です。阿
形の方は2本、吽形の方は1本の角が生えています。「子取り」「球取り」はありません。尾
は唐獅子の感じですが、体毛は感じさせません。何か人がしゃがんだような感じです。
photo.3-55 一角獣の狛犬 photo.3-56 二角獣の狛犬
2006.12.18(月)
岩手県のJR一ノ関駅から歩いて10分程のところにある八幡神社の狛犬です。八幡神社
には2組の狛犬が配置されており、参道を進むとまず現れるのがphoto3-57〜60の狛犬
です。
photo.3-57 参道左の吽形 photo.3-58 吽形の背中
photo.3-59 参道右の阿形 photo.3-60 阿形の背中
昭和5年に作られた唐獅子の狛犬です。背中の毛並みが渦を成しているのがはっきり
見えます。
参道を更に進みますと別の狛犬が現れます。古くてもう設置年月も分からないほど風化し
ています。photo.3-61、62は先ほどの狛犬とは逆で、参道左が阿形、右が吽形です。唐獅
子ではありません。私にはカエルの置物のような気がしてなりません。
photo.3-61 photo.3-62
私の個人的な嗜好ではハッキリした唐獅子の狛犬よりも、古ぼけた愛嬌のある方が親し
みを持てます。
2007.04.19(木) 久伊豆神社
photo.3-63 photo.3-64
埼玉県越谷市にある久伊豆神社の狛犬です。大きな神社なので、3対の狛犬がありました。画像の狛犬
は狛犬によくある子取り、玉取りもなく、唐獅子の文様もありませんでした。古くなって風化してしまったのか
どうかは分かりません。おすわりの形です。何故か両方とも麻の紐で縛られております。この狛犬は拝殿の
屋根の下、欄干内に置かれております。向かって左側にある狛犬には頭に角が生え、尻尾も立てています。
境内にありますもう2対の狛犬には麻の紐にて縛られているようなことはなく、上の画像のみ信仰上の理由
があって縛られているのだと思われます。
2008.04.12(土)
上野公園を散策している時に上野東照宮があり、そこにありました狛犬です。家康公がご祭神ですから徳
川の威信が掛かっている大層大きな威風堂々とした狛犬です。画像だとよく分からないかも知れませんが、
胸の張り具合が狛犬の勢いを良く表していると思います。
photo.3-65 photo.3-66
2008.05.05(月)
ゴールデンウイークに東京都文京区の根津神社にツツジを見に行った際に、神社探索。
photo.3-67 photo.3-68
拝殿前に置かれた狛犬は阿吽形が対になっていますが、吽形はよく見ることができますが、阿形の方は
神社がゴールデンウイークの人出を当て込んで狛犬の前にテントを設営してしまったものですから、こんな角
度でしか撮影が出来ませんでした。細かく観察が出来なくてちょっと残念でした。