手水舎
参拝に先立ち、身も心も清める場所が手水舎です。残念ながら、我が「村の鎮守
の神様」においては、形ばかりの手水舎は有るものの、今のところ20社以上廻った
神社の内、整備されていた手水舎はたった1社のみでした。他はカラカラに乾いてい
たり、水は底の方に少し入っているものの木の葉が多く沈んでいたりと手入れが届
いておりませんでした。
有名神社と違い普段参拝者がほとんど見込まれず、神社が時として子供の遊び場
となってしまうこともあり、特別の行事の時の他は放置されてしまうのも仕方のないこ
とです。
(1)参拝は右側通行か左側通行か?
これによって手水舎の配置が決まってくるはずです。
photo.2-1 photo.2-2
photo.2-3 photo.2-4
photo.2-1は東京都目黒区の碑文谷八幡宮の手水舎です。私が訪れた中で唯一手水舎
が整備されていた神社です。2-2 は川崎市高津区の新作八幡宮です。2-3 は高津区の諏
訪神社、2-4 は高津区の御嶽神社です。拝殿に向って普通は手水舎は参道の左側にあり
ます。上の4つの画像の内 2-4 の御嶽神社のみ右側にあります。多分、境内での配置の
都合だと思います。色々調べましたが参拝は左側通行つまり時計廻りが正解のようで
す。ちなみに参道の中央は神の歩むところであり、参拝者は参道の左側を歩きます。
photo.2-5 photo.2-6
photo.2-5 と 2-6 は川崎市高津区の橘樹神社の手水舎です。やはり参道の左側に配置さ
れています。水の注ぎ口は龍になっています。龍は水神として知られ、龍の口より吐き出さ
れる水は「龍吐水」と言われております。鉢には「漱水」と書かれております。夏目漱石の
「漱」と言う字はどう言う意味があるのか知りませんでした。家に帰って漢和辞典にて調べ
れと、「すすぐ」「口を洗う」「うがいをする」という意味でした。何かと勉強になるもんだ。
(2)手水舎での清めのお作法
清めのお作法はかつて義兄に習いました。後に本で読んでも同じ様なことが書いてあり
ました。
@軽く頭を下げ手水舎に入る。
A右手で柄杓の柄を持ち、水を汲む。左の掌を洗い流すように汲んだ水の1/4ほどを
使って水をかける。
B柄杓の柄を左手に持ち替え、今度は右の掌を洗い流すように1/4ほどの水をかけ
る。
C柄杓を右手に持ち替える。
D左掌で器のような形を作り水を注ぐ。左手を口に運び、口をすすぐ。水は飲まない。
すすぐだけ。
E左手を柄杓の柄に添え、両手で柄杓の柄を洗い清めるように垂直に立てる。最後に
残った1/4の水で柄を洗い清める。柄の端部に近い方が右手です。
F軽く頭を下げて手水舎を出る。
間違ってもしてはならぬのが、柄杓に直接口を付けてはならぬということです。
photo.2-7 photo.2-8
photo.2-7と2-8 は「野川神明社」の手水舎です。名前は知りませんが水の鉢に難しい
文字が書いてあります。「祓禊」 前側の文字は「祓う(はらう)」 後ろ側の文字は 「はら
う、みそぎ」です。禊は政治家の方が良く使いますが、汚職か何かをやって辞職し、選挙で
再び当選すると禊を済ませたなどと言います。そんな時にしか使わない言葉ですね。二つ
合わせてなんと読むのか分りません。下の鉢の4隅を見ると4つの角に動物の像が置い
てあります。多分、この手水舎を守る霊獣なのだと思います。
後で辞書を調べたら「祓禊」は「フツケイ」と読む事がわかりました。はらいとみそぎと,昔
中国では三月上巳(じょうし)(最初の巳(み)の日)のちには3月3日に行ったのだと。
神社は難しい事ばかり。
photo.2-9は同僚が撮ってきてくれた新潟県の弥彦神社の手水舎です。参拝者の多い
有名神社ではやはり手水舎も荘厳です。
photo.2-9 新潟県の弥彦神社の手水舎です。
2007.04.19(木) 久伊豆神社
photo.2-10 photo,2-11
埼玉県越谷市の久伊豆神社です。参道を進むと右側に手水舎が立派なあります。参道は普通左側通行で
すから、参拝前に口を漱ぐには左側が便利なのですが、久伊豆神社は右側です。龍吐水より水が出ており
ました。大きな神社ですので、手水舎の整備もよく出来ております。
photo.2-11 photo.2-12
手水舎のすぐ前に奇妙な木があります。埼玉県指定の天然記念物の藤の木です。樹齢およそ200年以
上、藤棚は東西15m、南北30mと巨大な藤です。